合理主義者気質(プロメテウス型)
合理主義者気質は、知性を追求し、能力向上に熱意をもやし、多くは自然科学に強い興味を持っています。単に好きというレベルではなく、知恵や能力を蓄える事そのものが生きがいだったりします。知識と知識をつなぐのが大好きなので、本の虫だったり、深夜までネットサーフィンをして知識を漁っている人も多いかもしれません。
この傾向は幼い頃から現れ、機械、生物、天文などに関して、親を質問漬けにして困らせます。しかも筋が通った説明をしないと納得しないのです。
知恵の追求は生きがいであると同時に、一種の強迫観念としてつきまといます。いくら能力を向上させても、決して満たされることはなく、より自分に対する要求が高くなっていくのです。今のままでは駄目だ、もっと知恵をもっと能力をと。そして親しい友人には、自分が力不足だと悩んでいる事を打ち明けたりします。
実際には自己研鑚に励んでいる事もあり、特に技術・理系のスキルでは高水準にある事が多いようです。
他人に出す要求も、自身が満足する水準(自分でも困難な水準)のため、冷た人物と思われる事があります。逆に周りの人は無能と考え、何も期待しない場合もあります。こういった傾向が極端な場合、傲慢な個人主義者になります。
合理主義者気質は、仕事に生きるタイプです。それも仕事とは、楽しむためとか、製品を作るためにやるものではなく、仕事に必要な知識やスキルを伸ばす手段だと考えています。さらに言えば遊びにも本気です。息抜きが健康によいと理論で理解するため、きちんと計画をたて、書物を読み、数値を計測したりして、どう遊べばより良いかと悩んだりします。スポーツに関しても、興味がなくても理屈で取り組む事があります。
合理主義者気質は人数が少なく、学校なら30人のクラスで3人ほどです。そのため変わり者扱いされる事も多いです。社会に出ると、この気質を見かける機会はさらに減るかもしれません。というのも合理主義者気質は、営業、事務、販売、その他サービス業といった人口が多い仕事には、ほとんど興味を持たないからです。この気質が好むのは、新しい理論や仕組み、アイデアを考えたり、知性を使って何かを設計する仕事で、IT、科学、建築、工学、研究開発、クリエイター、高度な専門職などです。
フィクションでの合理主義者気質
広告フィクションの中の合理主義者には、鋼の錬金術師の主人公、エドワード・エルリックがあげられます。
幼い頃から知的好奇心が旺盛で錬金術を学び、知識に貪欲で一度調べだしたら疲れを知らず研究する。そして錬金術の成果もさることながら、錬金術を通して見えてくる真理や理論に対して強い興味を持っています。実力主義者で、年配者にも気後れせず自分の考えで事を進めるあたりも、合理主義者気質が現れているといえるでしょう。
またこの気質は、ギリシャ神話の神プロメテウスに例えられる事もあります。プロメテウスは人間に生命を与え、禁忌を犯し天上から火を盗み出して処罰された神です。それに対しエドワードは、禁忌を犯し失った母を復活させようとして代償を払うことになったのです。
別名
プロメテウス型、鈍感な粘着質(四体液説)、水(四元素説)、NT型(MBTI)
プロメテウス
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合理主義者気質に分類される性格類型
この気質は、さらに4つの性格類型に分けられます。いずれも上記の特徴をもっていますが異なる性格です。どれに当てはまるか診断したい場合は、辛口性格診断16をご利用ください。
INTP 独創的に問題を解決する人
INTJ アイデアマン
ENTP 生まれながらの起業家
ENTJ 生まれつきのリーダー
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