北海道の暮らし、生活環境

北海道

北海道全般の暮らしぶりについて解説します。
(執筆:ひよこ13、某S)

地理

北海道とは、渡島(おしま)、檜山、後志、胆振、石狩、日高、留萌、上川、空知、宗谷、釧路、オホーツク、根室という12の地方が札幌市によって束ねられた広大な世界です。
世界とはこれまた大げさな表現ですが、生まれも育ちも北海道の人であっても、知らずに終わる部分も大きいのです。
最南端の函館市から最東端の根室市までは約660kmあり、あまりにも広大なため離島のものも含めると13の空港があります。

北海道の大きな街には、まず第一には札幌市、次いで地図で見たど真ん中の旭川市、本州に一番近い函館市、札幌から海まで真っ直ぐ南下すればある苫小牧市、道東の釧路市と帯広市があります。
北海道の人口の4割は札幌市に住んでいますが、気軽に札幌に遊びにはいけない人も多く、例えば最北端の稚内市からJRに乗って札幌を目指すと、片道で10,560円もかかってしまいます。

一般的に北海道は寒い、雪が降るというイメージがあると思いますが、寒さや降雪量に関しては地域によってかなりのばらつきがあり、海から遠く山に近い十勝地方の陸別町や、街全体が窪地である上川地方の名寄市は冬季には-30度を下回ることも珍しくはありません。

ちなみに天気予報などでは「道南」「道央」「道北」「道東」という言葉がよく使われますが、これらのうち「道央」は地図で見てど真ん中にある旭川市ではなく札幌市周辺を指します。
(ただし、分類の仕方によっては旭川が道央に含まれることもあるのでこの限りではありませんが…)


都市間の距離

北海道の際立った特徴と言えば、都市間の異様な距離の長さです。

北海道における都市間の異様な距離の長さとその移動にかかるコストを分かりやすく説明するため、札幌~根室間の交通費と東京~札幌間の交通費と時間を比較してみましょう。

札幌~根室間を移動するには、最も低価格のバスを使ったとしても運賃は往復13400円かかり、乗車時間はおよそ10時間かかります。

一方、東京~札幌間を移動する場合は、出発前日に飛行機を予約すると片道で3万円ほどかかりますが、早期予約を利用したり、成田からの便を利用することで札幌根室間の往復と同じぐらいの金額か、あるいはより低価格での往復が可能です。このように、北海道は道内の移動だけでもかなり時間とお金が取られてしまいます。


仕事と教育

北海道には満員電車というものはありません。通勤時間帯の札幌市の地下鉄であればその限りではないのかもしれませんが、北海道の鉄道は便の本数が少ない上に路線廃止で行けなくなってしまったところも多く、殆どの人は移動にマイカーを使うためです。

ちなみに北海道には私鉄というものが存在しないので、道民は電車のことをJRと呼びます。汽車と呼ぶ人も居ますが、それは団塊より上のオジサンだけです。

北海道の交通における最大の敵はやはり降雪です。普段であれば20分程度で通勤できるような道が、たまたま雪が大降りした日には除雪車が出動するわ事故は起こるわで「わやくちゃ(ひどい状態のこと)」になり、出勤に1時間~2時間かかるということもありえます。
全道の学校では雪が振り始めると「自動車通学禁止令」が発令されるのですが、路面がツルツルになろうとしつこく自転車に乗ろうとする生徒も見受けられます。

かつて実施されていた全国学力テストでは北海道は大阪府や沖縄県とワースト一位争いをしていましたが、勉強して都会に出ていかれてしまうぐらいであれば、地元に残っていて欲しい、そういった保護者や生徒本人の意識もあってあまり勉学には熱が入らないのでしょう。

 

交通機関

地理の項目では北海道は面積が途方もなく広大である一方鉄道はあまり便利とは言えず、札幌市は地下鉄が走っていて車に頼り切った生活はしないで済むということをお伝えしましたが、現在の北海道にはまだいくつかの問題があります。特に大きなところではJR北海道の赤字路線問題と、空港民営化です。

2019年、JR北海道夕張支線の廃止によりついに夕張駅が127年の歴史に幕を下ろしました。かつては十勝地方とオホーツク地方を結ぶふるさと銀河線も運行していましたが、これも2006年に廃止されてました。JR北海道には維持困難だと指摘されている路線がいくつかあり、いつ廃線になってもおかしくない状況となっています。

もうひとつの問題としては空港の民営化がありますが、道内のメディアが非常に強い関心を持っているものの、どのように進展するかはわかりません。

ちなみに北海道には奥尻島行き、焼尻島・天売島行き、利尻島・礼文島行きといった離島行きのフェリーもありますが、これらは苫小牧発八戸行き・大洗行きのように夜遅くまでは運行してくれないので、離島に旅行に行ってみたい人は綿密な計画が必要です。

本州から北海道にアクセスするための窓口といえば青函トンネルですが、青函トンネルを経て函館に入っても、札幌までは更に300km以上あります。新幹線は函館までしか開通しておらず、札幌まで延長されるのは遠い未来の話なので、電車で札幌まで行くのは大変なままでしょう。

 

買い物(日用品)

北海道に入ると、若干本州では見慣れない企業がちらほら見受けられると思いますが、特によく見かけるであろうコンビニのセイコーマートは本州では埼玉県と茨城県にしか出店していません。

セイコーマートの特色は店内調理のホットシェフと妙に多いワインのラインナップです。
ホットシェフのラインナップは唐揚げやフライドポテトなど本州由来の競合他社と被るものもあれば、おにぎりやカツ丼などのご飯物もあります。
ワインのほうは、輸入品もそれなりに多いもののカルディに比べると安値帯のものが多く揃っています。
ホットシェフは店舗や時間帯によっては無いこともあるので、どこのセイコーマートにもあるものだとは期待しないほうがよいです。

ちなみにAmazonや楽天などの通販サービスは、配送元が遠いせいもあってか本州以南よりも商品の到着が遅くなりがちです。


娯楽

都会的な娯楽といえばまず札幌市になるのですが、札幌市にはこれに加えてさっぽろ雪まつりがあります。2月頃に札幌の大通りで雪像を建設するイベントが開催されています。

アウトドアスポーツは登山、スキー、スノーボード、ワカサギ釣りなど多種多様にわたってどこかかしら出来る場所があります。

紋別市の流氷の上を走るガリンコⅡ号、釧路湿原を走るノロッコ号、三笠市を走るトロッコ鉄道など乗って楽しめるものも多くあり、帯広市には世界一短いコースを鉄のそりを引いて走る「ばんえい競馬」など独特な物もあります。

 

北海道の噂、お国自慢

よその土地に行くと「北海道弁」というものについて聞かれる事が多いのですが、私は道民として大変これに困惑する事が多いです。

というのも、道民がよく使う「なまら(すごい)」「しゃっこい(冷たい)」は新潟弁が由来であり、年配の人が使う「じょっぴん掛る(鍵をかける)」は青森弁が由来であったりと、よその土地から持ち寄られた語彙のちゃんぽんであり、地域によっても使われる語彙とそうではないものがあるためです。

「わや(ひどい)」など関西由来の語彙も存在しており、ほとんどの道民は何がどこ由来なのかもわからず使っています。

 

北海道はあまりにも大きすぎるので、「これが北海道の魅力だ!」という断言できるものはありません。

大都会札幌の華やかさや、小樽の夜景、函館の歴史、紋別・網走の流氷。
最東端の納沙布岬の終末感に、夕張の絶望感とその土地土地で違う味わいが見られます。
しかし、北海道らしさを求めて北海道に旅行に来るのであれば、非札幌圏をオススメします。

延々と続く田園風景とどれが何という名前の岳なのかわからない日高山脈が貴方の眠気を誘います。
ただし、直線道路ばかりが続くからと言って、調子に乗って飛ばさないように!

道路上に取り付けられたイカニモな怪しい箱や、古臭いセダンに乗った二人組のおっさんが貴方を見張っています!

あ、それと、シカが道路に飛び出してきて車が大破する事があるので、運転中はどれだけヒマでもよそ見厳禁です。

 

北海道のスコア

人口密度:★☆☆☆☆
温暖度:★☆☆☆☆
海国度:★★★★☆
山国度:★★★★☆
給与水準:★★☆☆☆
通勤通学時間:★★★★☆
自動車保有率:★★★☆☆
交通利便度:★★★☆☆
軍事力:★★★★★
工業力:★★★☆☆
持ち家の広さ:★★☆☆☆
保守的:★★☆☆☆
夜遊び充実度:★★★★☆
空気清浄度:★★★★☆
交通安全度:★★★★☆
治安:★★★☆☆
生活費の安さ:★★☆☆☆

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