宮崎県の暮らし、生活環境

宮崎県

ここでは宮崎県全般の暮らしぶりについて説明します。
(執筆:GAOGAO)

地理

◆気候
東部の海側は日向灘に面し、黒潮の影響を受け、比較的温暖な気候です。
海岸沿いには海水浴場が多々あり、中部の宮崎市にある青島ではマリンスポーツである、サーフィン等を楽しむ老若男女がいます。また南部の串間市市木では、サーフィンを楽しむために移住する若者が増えています。
西部の山側の北部は阿蘇山系、南部は霧島山系の山々に面しており、冬季は比較的寒冷な気候です。北部の五ヶ瀬町には日本で最南端にあるスキー場の「五ヶ瀬ハイランドスキー場」があります。

◆農業
日本有数の農業県でもあり、稲作においては超早場米の生産地として有名です。
大根の作付面積が多く、切り干し大根が古くから作られています。
さつま芋の作付も多く、串間市「大束の甘藷」は有名です。
きゅうりやピーマンがビニールハウスで栽培されており、日本有数の出荷県となっています。
近年では「太陽のタマゴ」というブランドのマンゴーの出荷がされています。

◆災害
台風がよく上陸します。しかし、宮崎県民は台風が来ても慣れ過ぎていて慌てたりしません。

霧島山系の新燃岳にて、2011年1月19日に噴火した後、1月27日頃から溶岩の出現も確認され、約300年ぶりのマグマ噴火が確認された。降灰や粉石による被害が起きています。その後も火山活動が活発化している霧島山系にて噴気が観察され、2018年4月19日に硫黄山にて250年ぶりの噴火が確認されています。

 

◆各地域の産業など
宮崎県は大きく6つの地域で区別されます。
北部海側、中部海側、南部海側、北部山側、中部山側、南部山側になります。

北部海側は延岡市や日向市が主要都市になります。
近年では柑橘類の『ヘベス』を育成に使った海産物(ブリ)にも力をいれている地域です。
主な企業は科学繊維を中心に発展した旭化成(延岡市)やメディキット(日向市)です。

中部海側は宮崎市や西都市が主要都市になります。県庁所在地は宮崎市です。
海岸は規則的に重なった地層が緩やかな傾斜をなしているため階段状に侵食されており、巨大な洗濯板のように見えることから「鬼の洗濯板(岩)」と呼ばれています。
1962年5月2日に宮崎市青島を当時の皇太子(明仁親王)、皇太子妃(美智子)が訪問され、これをきっかけとして新婚旅行客が急増しました。
西都市は剣道具の4点セット「面・甲手・胴・垂」生産が国内で最大規模と言われており、日本製の剣道具市場のシェア80%以上を占めています。
西都原古墳群(西都市)にある男狭穂塚(おさほづか、175メートル)は日本最大の帆立貝形古墳であり、女狭穂塚(めさほづか、180メートル)は九州最大の前方後円墳です。
春は桜と菜の花で美しく彩られます。
主な企業は観光事業やホテル事業で発展した宮崎観光(宮崎市)やホンダロック(宮崎市)、麦焼酎「百年の孤独」で知られる黒木酒造(高鍋町)、日本剣道具製作所(西都市)です。

 

南部海側は日南市が主要都市になります。
日南海岸で水揚された新鮮な小魚のすり身に豆腐(国産大豆100%使用・自社製)と黒砂糖、味噌を混ぜ合わせ、菜種油で揚げた「おび天」が、小京都・飫肥に育った庶民の味として親しまれています。
飫肥藩は江戸時代初期に石高を誇張したため出費がかさみ財政的に厳しい状態であったために、換金可能な産物として豊富な木材資源に着目し、マツやクスノキなどの大木を日本各地に出荷していました。1965年頃から造船用木材の需要が激減したため、シロアリの殺蟻活性成分を持つ飫肥杉を住宅用建築材料などで出荷しています。
観光地として、宮崎県最南端に都井岬があります。自然放牧された岬馬が自由に闊歩しています。またさつま芋を海で洗って食する猿のいる幸島もあります。
主な企業はパルプ製紙で発展した王子製紙(日南市)です。

北部山側は高千穂町が主要都市になります。
古事記や日本書紀の舞台になる高天原として、様々な日本神話が伝えられる地域です。
太陽神である天照大神が隠れ、世界が真っ暗になった岩戸隠れの伝説の舞台である天岩戸神社は、天照皇大神を祀って来た東本宮と「天岩戸」の礼拝所としての西本宮から成っています。
他にも神社が多々あり、珍しい芸能にまつわる「荒立神社」には、お忍びで芸能人の参拝があるようです。
神楽が地域各所に残っており、冬季になると毎晩のように舞われます。
2015年12月15日に世界農業遺産として「高千穂郷・椎葉山地域」が認定登録されました。主な企業は、焼酎やワインで発展した神楽酒造(高千穂町)や雲海酒造(五ヶ瀬町)です。

中部山側は小林市やえびの市が主要都市になります。
熊本県や鹿児島県と接する地域です。
霧島連山の北東部にあたり、韓国岳(標高1,700m)、新燃岳(標高1421m)、夷守岳(標高1,344m)、中岳(標高1,332m)、矢岳(標高1,132m)、高千穂峰(標高1,574m)、生駒高原(標高540m)があります。
霧島山系が近いために、宮崎県内で温泉が豊富にある地域です。
小林市の「宮崎県水産試験場小林分場」が2004年に日本で初めてシロチョウザメの完全養殖に成功しました。希少なチョウザメやキャビアの出荷が始まっています。

 

南部山側は都城市が主要都市になります。
都城市は島津家発祥の地と言われており、薩摩の文化を色濃く残している地域です。
平安時代から作られてきた「都城大弓」は全国の竹弓の約90%を生産しており、1994年には国の伝統的工芸品の指定を受けました。
牧畜業は盛んであり、国内に「肉用牛」「豚」「鶏」が多く出荷されています。
2015年のふるさと納税では、約1653億円という高額の納税がなされ、都城市が日本で一番人気の市町村になりました。
主な企業は、芋焼酎「霧島」で知られる霧島酒造(都城市)やDIYホームセンターチェーンのハンズマン(都城市)、乳性炭酸飲料「スコール」等の製造販売の南日本酪農協同(都城市)、「きなこ豚」の飼育をするはざま牧場(都城市)です。


仕事

主要産業は第1次産業です。
畜産や農業に関係する業種が主になります。
観光業にも力を入れています。
しかし、宮崎県内での求人数は少なく、県外に就職する学生がほとんどです。
宮崎県内の企業に就職し、宮崎県で生活をしてもらうよう、学生やその保護者に県内企業の紹介や見学をするような、様々な取り組みがなされています。


教育

大学への進学率はあまり高くありません。
高校を卒業してから、県外に就職をする学生が多いです。
国公立の大学は、宮崎大学、宮崎県立看護大学、宮崎公立大学があります。
私立の大学は、九州保健福祉大学、宮崎国際大学、宮崎産業経営大学、南九州大学があります。
市立の短期大学は、宮崎学園短期大学、南九州短期大学、聖心ウルスラ学園短期大学、日向学院短期大学があります。


交通機関

交通の便は悪く、「九州の陸の孤島」と呼ばれます。
空港は宮崎市に宮崎ブーゲンビリア空港があります。
北部山側では阿蘇くまもと空港が近く、中部山側南部山側では鹿児島空港が近くなります。

鉄道は九州旅客鉄道(JR九州)だけで、私鉄はありません。
日豊本線(延岡・宮崎・都城を結び、北九州・大分・鹿児島方面に接続する)、日南線(宮崎市から日南・串間を南下し、鹿児島県志布志市に至る)、宮崎空港線(宮崎空港と宮崎市街地を結ぶ)、吉都線(都城市から小林・えびのを経由し鹿児島県湧水町に至る)、肥薩線(県内の駅はえびの市の真幸駅のみ。宮崎県最初の開通路線)の5本となります。

船舶は宮崎カーフェリー(宮崎港-神戸港)と日豊汽船(島野浦港-浦城港)の2本となります。
交通の便が悪いので、自動車でなければ移動は難しいです。

宮崎県へ観光に来る方が立てるプランは、かなりタイトなスケジュールになりかねません。青島のビーチ、高千穂の神社で神楽、宮崎でチキン南蛮と百年の孤独、都井岬の馬を見たいんですが、1泊2日で回れますよね?と聞かれますが、おそらくハードスケジュールになります。
交通の便が悪い為に、宮崎県内の移動は自動車が必須です。
県北山側から海側へ移動するだけで2時間ほど必要です。さらに中部へ高速道路を利用して移動するだけで2時間ほど必要です。さらに南部海側最南端へは3時間ほど必要です。宮崎市より南部には高速道路はありません。


買い物(日用品)

県内各地のイオンモールがあります。
宮崎市郊外にある「イオンモール宮崎」は2018年3月にリニューアルし、九州最大級のショッピングモールとなりました。
県外への移動は高速道路で3時間あれば、九州各県に行くことができるために、日用品以外の買い物は、県外で購入する人も多いです。


娯楽

テレビは民放が2局だけあります。
国営放送のNHK宮崎放送局(1960年7月開局)、民間放送の宮崎放送 (MRT)(JNN系列、1960年10月開局)、テレビ宮崎 (UMK)(FNN/FNS(主体)・NNN・ANN系列(クロスネット局)、1970年4月開局)です。
他県で多くの放送局(平成新局)が開局しチャンネル数が増加した後も、放送対象地域とする民間放送はフジテレビ系列がメインのテレビ宮崎 (UMK) とTBS系列の宮崎放送 (MRT) の2局のみです。
1990年代に第3民放テレビ局ができる予定だったが、様々な事情により開局されませんでした。
なお、民放が2局しかないため、テレビをつけているときは視聴中でない方の局を「裏」または「反対」と呼ぶことがあります。
ビデオリサーチによる通常の視聴率調査が行われていない都道府県の一つです。

食文化は非常に豊かです。
チキン南蛮は延岡市が発祥の地と言われています。
レタス巻は一平寿司(宮崎市)が発祥の地と言われています。
郷土料理として、冷汁(宮崎市)やがね(都城市)、魚うどん (日南市)があります。
ご当地のグルメとしては、宮崎地鶏(みやざき地頭鶏)の炭火焼が観光客に人気です。
また肉巻きおにぎり(宮崎市)も喜ばれています。
宮崎牛は「宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上のもの」であり、舌触りのいい赤身としつこくな霜降りの脂が、口の中で溶けだすような、非常に美味しさです。
宮崎県民でもなかなか口には出来ない高級な食材です。
ステーキが素敵と言われています。
延岡市の「へべすブリ」、小林市の「チョウザメのキャビア」、都城市の焼酎「霧島」など、県内各地に美味しい物があり、食べ歩きをすることがお勧めです。
ただし、交通の便が悪いので、自動車でなければ移動は難しいです。

 

宮崎県の噂、お国自慢

自然豊かな風土、南国のゆったりとした人々。
定年退職後のセカンドライフを送るには、素晴らしい環境があります。
国内における一人当たりのパチンコ台数は日本一であり、暇を持て余すことはありません。
宮崎市内にある競馬育成牧場では、次代のG1を狙う競走馬が日々を過ごしており、来訪して優しい目をした馬を愛でることができます。
焼酎の出荷及び消費量も多いため、様々な焼酎を楽しむことができます。
定番の焼酎「黒霧島」や「百年の孤独」、「木挽ブルー」など宮崎県内の焼酎が、宮崎市にある繁華街である、通称「ニシタチ」にて楽しむことができます。
また、「肉巻きおにぎり」などB級グルメも、焼酎を飲んだ後で購入できます。

宮崎県にゆかりのある人物は少ないように感じますが、調べてみるとそこそこは居たりします。

 

宮崎県のスコア

人口密度:★☆☆☆☆
温暖度:★★★★☆
海国度:★★★★☆
山国度:★★★★☆
給与水準:★☆☆☆☆
通勤通学時間:★★★★★
自動車保有率:★★★★☆
交通利便度:★★☆☆☆
軍事力:★★★★☆
工業力:★☆☆☆☆
持ち家の広さ:★★☆☆☆
保守的:★★★☆☆
夜遊び充実度:★★★★☆
空気清浄度:★★☆☆☆
交通安全度:★★☆☆☆
治安:★★★☆☆
生活費の安さ:★★★★★

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